第03回-理論の単位

7CMざっく理論

『7CMざっく理論』シリーズでは、根拠とか難しい説明をすっとばして、7CM理論とは何なのかについてざっくり概要を説明していくね。

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ざっくり基本編-目次

7音が単位

前回までで基礎となっていることはわかったよ。

・音楽のすべての音は7種類の役割に分類される
・その7種類の音の高低変化で全ての音が作られる

ってことだよね。

そうね。「7種類じゃなくっても例えば3種類でも高低変化で全ての音作れるじゃん」って読み違いしないでね。前回の主張は「音楽の中心核には7種類の役割がある」ということね。ただ、それが具体的な7音としてばちっと決まってるのではなく、揺らぎがあって他の色々な音階が生まれてる、って考えよ。

んーでもでも7種類って意味だと、一般的な音楽理論と変わらなそうだけど…。7CM理論はどんな特徴がある理論なの?

例えばコード理論だと『コード』という単位を軸として音楽の状態を切り取っていくよね。

コードという単位で切り取る??…あ!ディグリーネームで見ていくような話?例えばハ長調で

Fコード
 ↓
Gコード
 ↓
Cコード

っていう進行があったら

F=Ⅳ=サブドミナントの静かな始まり
 ↓
G=Ⅴ=ドミナントでトニックに行きたくなって
 ↓
C=Ⅰ=トニックへ着地!

教科書通りの強い進行だ、みたいな。

そうね。

・今のコードが何コードで
・調から見るとどういうもので

っていう『コードが主体』の見方よね。

7CM理論はどんな単位で音楽を見るの?

7CM理論は『7つの音』という単位で音楽世界を見ていく理論なの。もちろんある瞬間に7つの音全部が出揃ってるわけなんてないし、逆に8つ以上の音となることもあるの(後者は少し先の難しい話になるので割愛するね)。

7CM理論は7つの音を単位に音楽を切り取る

ひょえ~ちょっと難しそう…?

でも瞬間瞬間で見て7つの音が出揃ってないこともあるのならいったい7つの音って何なの?

第1回で言ったように7CM理論は雰囲気理論なので、鳴っていない音も含めて考えるの。『その瞬間に鳴らしても違和感がない』と心が思ってる音、心にしみついている音まで考える理論なの。

へー。雰囲気理論らしいね。それを考えるっていうのは具体的にどういうこと?

7CM理論は

①今この瞬間に7音が心にあって
②メロディも伴奏も7音のどれかになってて
③その7音が音楽世界の雰囲気を決めてる

って見方をする理論なの。つまり、

『今実際に聴いている音(メロディ/和音)の背景に7つの音が存在している。それを考えることで雰囲気をコントロールしよう』

という理論なの。

7CM理論は実際に聴こえている音の背景にある7音に着目する理論

コードやメロディよりも深いところの話なんだね。

7種類…ん?でももし音が7種類からはみ出した場合は?
 ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
だけだったのに途中から出てくるラ♭とか。

『 ②メロディも伴奏も7音のどれかになってて』
ではなくなるよね?

基本的には、その瞬間ラとラ♭が交換されて
 ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ♭、シ
の7種類になったって見るの。つまり7音が変わったって見るのね。だから②「7音のどれか」になるの。以下のアニメーションのイメージね。

この具体的な7音のことを7CMって呼ぶの。7 Color Materialsの略で7CMは様々変わるのよ。むしろその変化がこの理論の肝になってくるのね。

具体的な7音のことを7CMと呼ぶ

ドレミファソラシは7CM

椅子取りゲームみたいだね。7つの役割が椅子で、突如出てきたラ♭がラから椅子を奪うみたいな。

まだなんだかフワフワしたままイメージがわかないからさ、適当に理論使った例を教えてよ。

そうね、じゃーハ長調で適当な例を書いてみるね。

F→G→C→A7(♭9)→Dm→Bdim7→C

のコード進行で、
①A7(♭9) in APhrHm | DHm
②Bdim7 in CHM
がin CNMからの7CM変化状態。

①は音楽理論的には下属短調の短調ドミナント感があるモーダル状態。R多層のDHm上で複機能のD機能を持ち、次のDmへ強…

~(略)~

ここで手法として♮13をメロディなどで触れてあげたりすると、DHM側に調性が傾いて…

~(略)~

かたや②は音楽理論でいう短調ドミナント(E7)的なdim7ではなく、HM上のL機能。いわゆるサブドミナントマイナー(Fm)的な優しいdim7。だけどFmに比べてL機能なので…

~(略)~

ちょちょちょちょっと、いきなりわけわかんないよ💦

…あれ?単位はコードではないって言ったけどコードも見るの?

うん、基本的には従来の音楽理論と同じコード表記で見ていくよ。もっと言うと7CM理論はコードに特化しないからコードを汎化拡張した『束』っていう概念もあるの。

そもそもコードや束は、7つの音からの選択で構成されたものとして捉えるから、コード理論も7CM理論上の一部としてカバーするの。

深い地下層にある理論って感じだね。その7音の単位で見るとどんなことが見えてくるの?

前回さらっと言ったけど、「7つの音の形によって音楽の様々な雰囲気・空間が変わってくる」の。具体的な7音に着目することで音楽内の雰囲気をコントロールしていくのね。

コード理論が「このコードはこんな性質(雰囲気)」と深堀していくものだとすると、7CM理論は「この7音はこんな雰囲気」を深堀していって…

次回

次回の7CMざっく理論は「理論の全容」についてよ。 7CM理論で見えてくることのお話よ。

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  • 筆者
    月屑
新公理系の音楽理論『7 Color Materials』提唱者。本音楽理論と、その世界観を表現した物語小説『7CM』およびその解説を本サイトにて執筆・公開中。 月屑という別名義でも『Music STanDard In/Out』というサイトにて、従来の音楽理論寄りの『キミの音楽理論』や、楽曲の耳コピ分析等を執筆。
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