第05回-音楽の構造
ざっくり基本編-目次
- [第01回] 雰囲気理論
- [第02回] 理論の基礎
- [第03回] 理論の単位
- [第04回] 理論の全容
- [第05回] 音楽の構造
- [第06回] 旋律=自身
- [第07回] 進行=物語
- [第08回] 調性=世界
- [第09回] 理論の位置
- [第10回] 基本まとめ
ここから少しの間、音楽世界の構造を説明するね。7CM理論が言及しているのはどの範囲なのか、コード理論の位置づけは?などを説明するの。もちろんこれはあくまで1つのイメージだから思うようにイメージしてみてね。結論だけ知りたい人は[第09回] 理論の位置 に進んでね。
コード理論の原理細分化
7CM理論が雰囲気理論で、聴こえてない音まで含んだ7つの音を単位にしてる理論ってことはわかったけど、他の理論との位置づけがちょっとまだわからないな。
例えばコード理論はコードという単位で見ていくって話を第03回-理論の単位でしたね。そのときはハ長調の
Fコード
↓
Gコード
↓
Cコード
という流れで、次のコードはどこに進行したいっていう機能観点だけを話したけど、例えばG7というコード1つとっても
・どんな雰囲気で
・どんな機能で
・響きはどうで
っていう評価の軸がいくつかあるよね。
雰囲気は明るい、進行先はトニックのCに行きたい感じだね。
そうね。7CM理論はその
・雰囲気
・機能
・感触
というものをそれぞれ軸として見ていく理論なの。それぞれ
・雰囲気 ⇒ 7CM
・機能 ⇒ 単音束
・感触 ⇒ 束ね方
という概念で見ていくの。
えっと図の見方的には、
・7CM=in CNMだと明るく自然で
・単音束=ソ束だとD機能で中心に行きたくって
・束ね方=7だと固くてポジティブでケバケバで…
??
そう、そんな見方よ。前回話をした『光彩』の軸が「7CM」。それがこの音楽聴いてる状態の全体の雰囲気を担ってる。そして前回話をした『機能』の軸が「単音束」とその「束ね方」。次にどこに行きたいか、どんな感触の和音なのかを担うの。
単位が細かくなったことで、表現もその単位ごとに微細な狙い方ができるようになるわ。(もちろんコード単位でもできるけど、簡単に考えれるようになるってことね。)
上の例だと、「明るいんだけど少し陰らせて、聴き手の心をチクっとノックしたい」って狙いの時に7CMと束ね方を変える例ね。
なるほどー。3つの軸全部変えなくてもいいんだね、それによって結果的にコード自体も微細に変わるんだね。
もっと7CM理論を可視化したりイメージ湧きやすくできないかな?
音楽世界の構造
そうね、音楽の構造を可視化して、例えばコード理論がどこのことを言っているのか、7CM理論の位置づけはどういうものか、それによってどんなことが出来るのかっていうのを確認してみようね。
音楽を聴いてるときの感情を可視化する話だね。メロディ、コード、感情とかを何かに例えるの?
うん。音楽を聴いているときって物語があるよね。その物語の中で楽しかったり悲しかったり色んな感情が芽生えて。
この音楽を聴いているときの感情=『音楽世界』を可視化をこんな感じに考えてるの。
・メロディ
=聴いているあなた自身
・伴奏
=あなたを取り巻く出来事
・進行
=伴奏の変化
=出来事の変化
=物語
・調性
=音楽世界の雰囲気
・7CM
=音楽世界を構成する元素(ヒカリ※)
※この辺は小説7CMを読んでみてね。※公開停止中
ヒカリ…元素…?急に難しくなったね。
世界は7つのヒカリのようなものから出来ているっていうファンタジー世界のイメージよ。
①大地という地面の上で
②調性という雰囲気が世界を作り
③伴奏という出来事に突き動かされて
④メロディという感情に自身が同化する
この4つを可視化するとこのような4つの層の絵になるの。
4つに分けるのはいいんだけど、絵にかいてる「伴奏(機能)」?とか「メロディが自分」とか「伴奏が出来事」とか、ちょっと難しいなぁ。
1つずつ見ていくね!