第02回-理論の基礎
ざっくり基本編-目次
- [第01回] 雰囲気理論
- [第02回] 理論の基礎
- [第03回] 理論の単位
- [第04回] 理論の全容
- [第05回] 音楽の構造
- [第06回] 旋律=自身
- [第07回] 進行=物語
- [第08回] 調性=世界
- [第09回] 理論の位置
- [第10回] 基本まとめ
7CMの基礎
音楽は7種類の役割を持つ音によってできている。これが7CM理論の基礎・根幹を支えてるの。
音楽には7つしか音がないってこと?そんなことないんじゃない?88鍵盤とかあるし、オクターブ差を同じ音って見ても12個あるよ?
『7つの音』と『7種類の役割』って別の話でね、音楽を聴いてるときの沢山の音は『7種類の音』に分類されるの。
7音ってわけじゃなく、音の分類が7種類ってことなんだね。
音楽を感じる空間・雰囲気は、7種類の役割の音によってできている。
7つの音ではなく、7種類の分類が重要
そうね。そして実際に7つ以内の音が雰囲気をつくってることが多いの。
音楽を聴いてたら色んな感情になるでしょ。ここは明るいな、ここは悲しいな、とかね。明るいときにも7つ以内、 暗いときはさっきと同じ7つかもしれないし、別の7つかもしれない。いずれにしても基本的には概ね7つ以内の音によって構築されてるの。
ふーん。あ、7種類っていうと、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シみたいなこと?
そう。考え方を変えると、例えば鍵盤のドからシまでの白鍵盤7個+黒鍵盤5個=12個の音はその7種類の音が変化して生まれたもの、とも見れるの。
音楽は7種類の役割音が軸になってる。それらの音高の変化で12個のすべての音を生み出せる。
うーんと、図のファ♯(⑦番目)って音はファ(⑥番目)が変化して生まれた音とかそういうこと?
だいたいそうね。ファを基準にファ♯を変化と見るか、その逆と見るか、どこを基準にみるかって話は一旦おいておいて、そのとおりよ。
ハ長調から見るとファ♯はファの変化。
ト長調から見るとファはファ♯の変化。
でも7つじゃなくっても、例えば3つの音があってそれらの高低変化で全ての音が生まれたとも言えちゃうんじゃない?極端な話1つの音の高低変化で全ての音が生まれた、ともいえるというか…。
論理的にはどうとでも言えちゃうんだけどね、音楽的にここで重要なのは
『どんな音でも7種類のどれかに分類される』
という考えなの。
7種類のどれか、かぁ。例えば『役割』を『箱』に見立てたら、全ての音を7つの箱に仕分けしていくイメージかな?
同じ箱に入った音同士(例:ファとファ♯)っていうのは、それぞれ変化しあって生まれる兄弟音って感じかな。
そんなニュアンスね。
そして7つの音の具体的な形(例:ファなのかファ♯なのか)によってそのときの音楽の雰囲気・空間が様々に変わってくるの。
(もちろん13個以上の音を作るような『変化』を考えたっていいの…って微分音な話はおいておいて…)。
7つの音の具体的な形…?
あ!
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
と
ド、レ、ミ、ファ♯、ソ、ラ、シ
の違いみたいなことだね。
7つの音の形によって音楽の様々な雰囲気・空間が変わってくる
そうね。下のアニメーションを見てみて。「7色の球」は「7種類の役割」をさしていて、それがふらふらと動いた真下にある鍵盤が、具現化された実際の7つの音、って感じね。
あ!これってさ、●長調/▲短調みたいな話でしょ?
・ハ長調はドレミファソラシの7音
・ト長調はソラシドレミファ♯の7音
みたいに、調には7つの音があるっていう。その辺はいわゆる一般的な音楽理論の話と似てるような気がするね。
7CM理論はどういう特徴があるの?
そうね。例えばコード理論だとその7音は大前提で、その先で『コード』という単位を軸として音楽の状態を切り取っていくよね。 この7CM理論の切り口は…
次回
次回の7CMざっく理論は「理論の単位」についてよ。 どんな切り口で音楽を分析していく理論なのかっていうお話よ。