第26回-音の束ね方

『7CMざっく理論』シリーズでは、根拠とか難しい説明をすっとばして、7CM理論とは何なのかについてざっくり概要を説明していくね。

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ざっくり多層編

ざっくり機能編-目次

21回~24回までにベース単音機能性の話をしてきて、前回は、

・ベース単音は倍音でメジャーコードを形成する
・メジャーコードは基音となるベース音を想起する

ということ、そこから

・メジャーコードを1つのみなし単音とみて、その単音が機能を持つ

という内容を見てきたね。

メジャーコード以外はどんな感じになるの?単音性として劣化版って言ってたけど…?

機能性を少しずつ損なう代わりに、感触という表面的・サウンド的な効果を発揮するの。見ていくね。

束ね方は相対的

1つ先に言っておくね。7CM理論は異名同音を区別する理論だったよね。ここから先の束ね方については、異名同音を区別しないわ。

今までは調性とその中の役割が重要だったけど、束ね方はそこは関係しないんだね。

そうね。音の独立した意味ではなく、束ね方、つまり他の音との共鳴度合いで聴いた時の感触が得られるから、度数に意味を持たず周波数関係に意味を持つ概念なの。

難しいけど、異名同音を無視していいんだね。早速教えてよ!

完全5度:硬さ(束の柱)

まずは完全5度、所謂パワーコードのようなものね。

ドに対するソの音だね。確かにパワーコードはパワーがあって硬いイメージあるかも。

figure.overtones of C(ドの倍音列)
figure.overtones of C(ドの倍音列)

倍音列でも3倍、6倍で出てきてたよね。この完全5度があると単音性が強固になるの。

長3度:加速・ポジティブ

そして長3度は前回見たとおり。単音性をとてもポジティブにプッシュする感じ。加速的なイメージね。

短3度:減速・ネガティブ

マイナーコードは減速的でネガティブだったね。雰囲気の話としては主明度(3rd)下がるから暗くなるけど、機能としてはメジャーでのプッシュ具合よりも弱くなる感じ。

減5度:ケバケバ

減5度は束をきつく縛りすぎて毛先がケバケバしている状態の聴感。

確かに聴くと「キツいなぁ」「痛いなぁ」とか「毛先尖ってるなぁ」っていう感じがするかも。

増5度:フワフワ

増5度は束の縛り方が緩くてふわっとした聴感。

増6度はなんだか不安感があるね。透明な橋を渡ってる感というか足元すくわれる不安定さや脆さがある感覚というか。augに感じる不安の感じだね。

短2度:チクッ!

そして短2度は、心を細い何かしらでさしたような痛み、チクッって感じ。

音が完全にぶつかってて危機感とか警告感あるね。

注意を引く音束よね。踏切の音なんかにも使われてるから、なんとも効果的よね。

長2度:トントン

短2度ほどではないけど、これも音がぶつかってるよね。

うんそうね。あまり不快にさせない程度の音の濁りで、これはチクっとするレベルではない注意を引く音束よね。「もしもし?」って感じで「トントン」って小突くくらいね。

上記以外:光彩を高め機能性を薄める

代表的な束ね方をお話してきたけど、実は根本的に「音束は音の数を増やせば増やすほど機能性が薄まる」という傾向があるの。一概には言えないけどね。

音束と和音の例

これらを踏まえて、和音を実際に見てみようね。何か分析してみたいものある?in CNM | ANm基準で言ってみてね。

じゃーまずはスタンダードにC!ドミソ!

機能:ド機能=T
束ね方:
 P5:硬い
 M3:加速的、強い

⇒T機能を硬く強く押し出す音束

なるほど!一個づつ評価するんだね。
じゃー次は、Fadd9!ファラドソ!

機能:ファ機能=S
束ね方:
 P5:硬い
 M3:加速的
 add9:機能性を下げる

⇒S機能を硬く加速的に押し出すけど、ちょっぴり薄めた状態

あれ、add9だと長2度じゃないの?

長2度の効果を出したかったらね、ボイシングをちょっと考慮するといいよ。例えばそうね、ファドファソラとかにすると、ファソラの団子が長2度で心をノックしてくるんじゃない?

なるほど、分析に使うというより「ノックしたければ長2度」「チクっとさしたければ短2度」というようにボイシングを考えるときに使えるんだね!

そうね。じゃー今度はこちらから。

G7はどう?ソシレファよ。

えぇっと、

機能:ソ機能=D
束ね方:
 P5:硬い
 M3:加速的
 m7:???

m7はね、m3との関係が減5度になるでしょ。m3のシからm7のファまでの距離ね。だから

 m7:m3との組でケバケバ。

⇒ソ機能を硬く加速的に押し出し、ケバケバ感ですぐ移動したい状況

って評価できるわ。

感触って束の見なし単音やベースからの関係だけみるんじゃなくって、3度と7度とかの関係でも見るんだね。音束の構成音の数が増えると大変そう。

増えても恐れなくていいよ。そのために有用な代表的な感触だけお話したわ。それ以外は機能を薄めるものって考えるといいわ。例えば

G7(9)

は、ソシレファラであればさっきの評価に「機能性を薄める」って評価が加わるくらいでよくって、

G7(♭9)

であれば、

 ♭9:P5との組でケバケバ

が入ってくるのでより一層次の音束に動きたい感情になる、と評価できるわ。

なるほど。要所要所重要なポイントだけ抑えればいいんだね。それを抽出したのが今回挙げてる束ね方の種類なんだね。

そのとおり。そしてもう1点注意があって、完全5度は倍音列の図で見たように音束の芯となるような柱を作り上げるので…

figure.overtones of C(ドの倍音列)
figure.overtones of C(ドの倍音列)

次回

さて、今回は機能を持つ音束の束ね方による代表的な感触を見てきたね。完全5度、長3度、短3度、短2度、長2度が重要な束ね方だったね。

次回は、この束ね方によって派生してしまう別機能、複機能(Multi functions)/副機能(Sub function)についてお話していくよ。

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  • 筆者
    月屑
新公理系の音楽理論『7 Color Materials』提唱者。本音楽理論と、その世界観を表現した物語小説『7CM』およびその解説を本サイトにて執筆・公開中。 月屑という別名義でも『Music STanDard In/Out』というサイトにて、従来の音楽理論寄りの『キミの音楽理論』や、楽曲の耳コピ分析等を執筆。
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