第34回-進行の保留

7CMざっく理論-34-進行の保留

『7CMざっく理論』シリーズでは、根拠とか難しい説明をすっとばして、7CM理論とは何なのかについてざっくり概要を説明していくね。

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ざっくり接続編-目次

第33回-引力残り香のお話で、引力は次の音束(コード)に移ったあとも、うっすら残り香のように保留引力として残ることがわかったね。

引力残り香01
図:引力残り香の可視化
引力残り香02
図:引力残り香の可視化2

ここからいよいよ進行論の入り口!今回はその効果と分類していく上での準備のお話よ。

文脈つづき

前回

・①Am-②Am→③G と
 ①Am-②F→③G

・①C-②Em→③F と
 ①C-②C⇒③F

が分脈として同じようなストーリー、リハモしても物語性を損なわないような置き換えになるって例を見たね。

音:Am-Am→G⇒C
音:Am-F→G⇒C
音:C-Em→F
音:C-C⇒F

そうね。よく見ると

・①Amが持つGへのL引力を②Fに接続後もうっすら持つ
・①Cが持つFへのD引力を②Emに接続後もうっすら持つ

という引力の残り香、保留引力があったね。

これって、引力の残り香・保留引力が行きたい先をつなぎ留めてるから同じような分脈になってるってことかな。

引力の同時解消

いい着眼点ね。ここにはもう少し条件があるの。

引力残り香と現在の引力が合わさるとき、進行に関するとても強い効果を得る。

え、どういうこと?

例を分解してみるね

 Am-F→G…

これは、

①Am時点:
 GへのL引力がある(AmG)

②F時点:
 GへのL引力がある(FG)
 &①の保留引力(AmG)がある

③F→G接続時点:
 ②の引力①の保留引力を同時に満たした。

進行(Am-F→G)
図:進行(Am-F→G)はAmのGへの保留引力とFのGへの直接引力を同時に解消する

!?
なんだか引力の合成みたいだね!

F時点ではGに対して『②F自身の引力』と『①Amから預かった引力』を持ってるんだね。

②の直接引力』+『①の保留引力』を一気に解消した感じなんだね。

そうね、まさにそのような感じ。一気に引力を解決する感じね。

文脈って意味では、物語の構造を【】でまとまりにして書くとこんなイメージ。

比較元:【Am-Am】→【G】
比較先:【Am-F】→【G】

進行(Am-F→G)の分脈
図:進行(Am-F→G)の分脈

【Am-Am】や【Am-F】という団子から引力が働く【G】に進んだ感じだね。なるほど。

もう1個の例でも書くね。

 C-Em→F

これは、

①C時点:
 FへのD引力がある(CF)

②Em時点:
 FへのL引力がある(EmF)
 &①の保留引力がある

③Em→F接続時点:
 『②の引力』と『①の保留引力』を同時に満たした。

進行(C-Em→F)
図:進行(C-Em→F)

あれ!?②の引力はL引力だけど①の保留引力はD引力で別物だよね??

そうなの。引力の形は問わない、ただ行先Fへ引かれる状態を保留して、その後一気に解消している形ね。

DやL引力上の接続は進行って呼んだよね。つまりこれは、進行を一旦保留した後に引力・保留引力同時に進行できる行先がある状態、進行保留状態って呼ぶの

音束の持つ引力と、保留した引力が同じ方向に重ねられるとき、進行保留と呼ぶ

えっと、C⇒Fと進行せずに一度Emに行ってお預け・保留し、そこから本来進行したかったFに進行するんだけど、ついでにEmからの進行を被せるってことかな

そういうこと。

最初のCからすると、Fに行かずにお預けされるんだけど、結果的に進行したよねって形ね。

進行を保留すると、概ね分脈が保持されるの。今回も団子でくくると…

進行(C-Em→F)の分脈
図:進行(C-Em→F)の分脈

 【C】⇒【F】



 【C-Em】→【F】

だね!どちらも「Fに行きたいな」からの「行きました」だね。

進行保留の分類

保留含めた進行の合わせ技なんだね。でもこれを分類するとなると膨大になるんじゃない?

いいえ。停滞はたったの3種類、それだけを見ればいいの。

接続先が…
①1度上:非接続
②2度上:進行(L接続)
③3度上:停滞
④4度上:進行(D接続)
⑤5度上:停滞
⑥6度上:停滞
⑦7度上:進行(L接続)

ほら、停滞はのみ。たったの3種類でしょ。

進行の定義にT引力を含めなかったのは、Tの度数、つまりは自身の度数が何かって点を区別せずに、相対的な「何度上」だけを見るためなんだね。

冴えてるね!

それもあるし、このL接続やD接続のもたらす進行が、いわゆる借用や転調のような状況を生むことがある。

進行が中心音を揺らしたりもするから中心音基準は除外しておいた方がいいの。

でも停滞だけを見るのはなんで?

今までのお話だと、さっきの

 Am-F→G

の例でいえば、『ただのAm、F、Gという音束というの接続』でしか評価できていないでしょ。

これが今回お団子で

 【Am-F】→【G】

という2つのまとまりで分脈を見れるようになったわよね。ここでもし最初の中身がFではなくDmだったら…?

【Am⇒Dm】⇒【G】

こうなるのかな

でもその最初のお団子って中で進行してるよね。

物語が進行=次の出来事にいっちゃってる。

つまり、分脈としては

 【Am】⇒【Dm】⇒【G】

って3つにとらえやすくなっちゃう。

あ、なるほど!

進行保留の詳細=お団子の分類を分析するってなると停滞してるもののみになるんだね。

次回

さて、今回は進行を保留するということを見たね。そしてその分類が3種類あることもわかった。次回はその分類の詳細・性質の重要な1つ目である「d型の接続」を見ていくね。

またね!

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  • 筆者
    月屑
新公理系の音楽理論『7 Color Materials』提唱者。本音楽理論と、その世界観を表現した物語小説『7CM』およびその解説を本サイトにて執筆・公開中。 月屑という別名義でも『Music STanDard In/Out』というサイトにて、従来の音楽理論寄りの『キミの音楽理論』や、楽曲の耳コピ分析等を執筆。
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