7CM理論-接続の型
ここから先は、新しい理論体系『7 Color Materials』の内容となります。従来の音楽理論等や、聴いてる人の感情から逸脱するような表現や整理が生じる可能性がある点、ご理解の上読み進んでいただきますようお願いします。
記事の構成、内容、公開スコープは予告なく変更することがあります。
前回までに見た進行保留公理の類別、進行のまとまり感について見ていくための準備である
進行のまとまり感
接続先の分類
各小調性やコードに対する実接続先を網羅すると大変である。度数類で記載しても7×7=49パターンになる。これまでの話は引力だけに注視しており、引力だけに着目すれば分類ができる。もっと言えば同一進行先の際のT引力影響は同条件となるため、以下しばらくT引力影響も無視して見ることができる。つまり、自身がどの度数類であってもよく、D引力とL引力によってその周辺の進行感を記述していくことができる。
考える対象(6種類)
小調性の接続は、自身の簡易度数類からみると7種類のみである。
- 1度上(自身) :接続ではない
- 2度上(7度下):進行(L進行)
- 3度上(6度下):停滞
- 4度上(5度下):進行(D進行)
- 5度上(4度下):停滞
- 6度上(3度下):停滞
- 7度上(2度下):進行(L進行)
今回接続がテーマであるため、1度に関しては割愛する(接続自体は小調性を別のものとして捉える聴感で定義しているため)。6種類のそれぞれへの接続についての保留された引力について分類していく。
保留される引力
進行保留定理を再掲する
保留された引力と現状の引力に共通の引力先を持つとき、そこへ接続すると一連の進行感を得る
これは、X小調性(Xコード)からY小調性(コード)へ接続した際に、Xの保留引力先とYコードの持つ引力先の中に共通する小調性があるとき、そこに進行するとまとまった進行感をもつというものだった。
DmはCのL引力先であり、AmのD引力先でもある。つまりDmはCとAmの共通引力先である。このときCーAm⇒Dmは一連の進行感となる。
この「共通引力先」を接続度数ごとに分類していく。
以降では簡単のために、1度類基準で記載するが、どの度数でも相対的に同じ話である。※つまり1度と2度の話は、5度と6度の関係で見ても相対的に同じ話である。
2度上=7度下(12型=71型=L進行)
1度と2度の共通引力先は、以下のとおり存在しない。
- 1度の持つ引力
- L引力は7度と2度
- D引力は4度
- 2度の持つ引力
- L引力は3度と1度
- D引力は5度
2度上への接続の型を12型、あるいは71型と呼ぶ
そもそも2度上はL接続であり進行である。
3度上=6度下(13型=61型=s型)
1度と3度の共通引力先は、以下のとおり2度と4度である。
- 1度の持つ引力
- L引力は7度と2度
- D引力は4度
- 3度の持つ引力
- L引力は2度と4度
- D引力は6度
G-gravity and L-gravities around 1st(1度のL引力とD引力) G-gravity and L-gravities around 3rd(3度のL引力とD引力)
CとEm in CNMについて、共通引力先はDmとFである。
Dmは
C→Dm:L引力
Em→Dm:L引力
Fは
C⇒F:D引力
Em→F:L引力
3度上への接続型を13型あるいは61型と呼ぶ
特にs型接続とも呼ぶ
4度上=5度下(14型=51型=D進行)
1度と4度の共通引力先は、以下のとおり7度である。
- 1度の持つ引力
- L引力は7度と2度
- D引力は4度
- 4度の持つ引力
- L引力は3度と5度
- D引力は7度
G-gravity and L-gravities around 1st(1度のL引力とD引力) G-gravity and L-gravities around 4th(4度のL引力とD引力)
EmとAm in CNMについて、共通引力先はDmである。
Em→Dm:L引力
Am⇒Dm:D引力
4度上への接続型を14型あるいは51型と呼ぶ
4度上はそもそもD接続であり進行である。D接続はL引力(下方向)を保留するということがわかる。
5度上=4度下(15型=41型=n型)
1度と5度の共通引力先は、以下のとおり4度である。
- 1度の持つ引力
- L引力は7度と2度
- D引力は4度
- 5度の持つ引力
- L引力は4度と6度
- D引力は1度
G-gravity and L-gravities around 1st(1度のL引力とD引力) G-gravity and L-gravities around 5th(5度のL引力とD引力)
CとG in CNMについて、共通引力先はFである。
C→F:D引力
G→F:L引力
5度上への接続型を15型あるいは41型と呼ぶ
特にn型接続とも呼ぶ
6度上=3度下(16型=31型=d型)
1度と6度の共通引力先は、以下のとおり2度と7度である。
- 1度の持つ引力
- L引力は7度と2度
- D引力は4度
- 6度の持つ引力
- L引力は5度と7度
- D引力は2度
G-gravity and L-gravities around 1st(1度のL引力とD引力) G-gravity and L-gravities around 6th(6度のL引力とD引力)
GとEm in ANmについて、共通引力先はAmとFである。
Amは
G→Am:L引力
Em→Am:D引力
Fは
G→F:L引力
Em→F:L引力
6度上への接続型を16型あるいは31型と呼ぶ
特にd型接続とも呼ぶ
7度上=2度下(17型=21型=L進行)
1度の持つ引力と7度の持つ引力の共通引力先はない。
- 1度の持つ引力
- L引力は7度と2度
- D引力は4度
- 6度の持つ引力
- L引力は6度と1度
- D引力は3度
G-gravity and L-gravities around 1st(1度のL引力とD引力) G-gravity and L-gravities around 7th(7度のL引力とD引力)
7度上への接続型を17型あるいは21型と呼ぶ
そもそも7度上はL接続であり進行である
まとめ
今回は6種の接続分類とその定義(命名)だった。いかに整理する。
- 2度上は進行(L接続)、共通引力先はなし
- 3度上は停滞、共通引力先は2度と4度
- 4度上は進行(D接続)、共通引力先は7度
- 5度上は停滞、共通引力先は4度
- 6度上は停滞、共通引力先は2度と7度
- 7度上は進行(L接続)、共通引力先はなし
次回以降は、これらひとつひとつの性質を深堀していく。
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